副業の請求書の書き方 — テンプレートと記載必須項目
副業の請求書に必須の記載項目とテンプレートを解説。インボイス対応、源泉徴収の記載、消費税の扱い、効率的な発行ツールまで実例つきで整理します。
副業を始めると毎月発生する事務作業が請求書発行です。記載項目を漏らさないこと、効率的に発行することの2点が運用上のポイントです。
この記事では、副業の請求書の書き方とテンプレート、効率化ツールを整理します。
結論: 11項目を含む請求書を効率的に発行
副業の請求書に必須の記載項目:
- 請求書タイトル + 請求書番号
- 発行日
- 請求先 (クライアント名)
- 発行元 (副業者名・屋号・連絡先)
- 業務内容と数量・単価
- 小計
- 消費税
- 源泉徴収 (該当する場合)
- 合計金額
- 振込先口座
- 支払期限
インボイス登録している場合は登録番号も必須項目に加わります。
項目1-2: 請求書タイトル + 番号
請求書の管理性を高める基本項目。
記載例
請求書 (請求書番号: INV-2026-001)
発行日: 2026年5月31日
請求書番号は連番で管理。年・月・連番の組み合わせ (例: 2026-05-001) など、後で検索しやすい体系。
項目3: 請求先
クライアントの正式名称を記載。
記載例
○○株式会社 御中
担当: ○○様
担当者名がある場合は併記すると親切。
項目4: 発行元
副業者の情報。
記載例 (個人事業主の場合)
発行元:
屋号: Thinkonyx
氏名: Daisuke (フルネーム)
住所: 〒XXX-XXXX (副業者住所)
電話: XXX-XXXX-XXXX
メール: info@thinkonyx.jp
屋号付きの口座を持っているなら屋号も記載。
項目5: 業務内容と数量・単価
何の業務にいくら請求するかを明示。
記載例
品目 数量 単価 金額
2026年5月分 業務委託費 (技術アドバイス) 1 100,000円 100,000円
追加業務 (PoC設計、3時間) 3 10,000円 30,000円
業務範囲が複数ある場合は項目ごとに分けます。
項目6-9: 金額の計算
合計金額までの計算過程を明示。
記載例 (源泉徴収なし)
小計: 130,000円
消費税 (10%): 13,000円
合計: 143,000円
記載例 (源泉徴収あり)
小計: 130,000円
消費税 (10%): 13,000円
源泉徴収 (10.21%): -13,273円
合計請求額: 129,727円
源泉徴収の対象になる業種 (デザイン料、原稿料、講演料、士業報酬等) の場合は計算式付きで明記。 → 副業の源泉徴収と還付申告
項目10: 振込先口座
支払い先の銀行口座を明示。
記載例
振込先:
○○銀行 ○○支店
普通預金 1234567
Thinkonyx (シンクオニックス)
業務用銀行口座 (屋号付き) を持っているとクライアント側の信用感が増します。 → 副業の銀行口座の使い分け
項目11: 支払期限
いつまでに支払うかを明示。
記載例
お支払期日: 2026年6月30日
(月末締め翌月末払い)
クライアント側の経理処理スケジュールに合わせます。
インボイス対応の追加項目
インボイス登録している場合の追加項目。
必須記載項目
- 登録番号 (T + 13桁)
- 適用税率ごとに区分した対価の合計額
- 適用税率ごとの消費税額
記載例
発行元 (適格請求書発行事業者):
Thinkonyx
登録番号: T1234567890123
小計 (税抜): 130,000円
消費税 (10%): 13,000円
合計: 143,000円
インボイス登録判断は別記事: → 副業者のインボイス制度対応
請求書のフォーマット
請求書のフォーマットは以下のいずれか。
1. PDF
最も一般的。電子メールに添付して送付。
2. Excel・スプレッドシート
クライアント側で再利用したい場合に便利。ただし改ざんリスクあり。
3. 電子請求書サービス
クラウド経由で発行・送付。マネーフォワード請求書、freee、Misoca等。
4. 紙
大手企業の経理部が紙を要求するケース。郵送で対応。
効率的な請求書発行ツール
副業者がよく使うツール。
マネーフォワード クラウド請求書
- 月額 ¥0-¥4,000
- 会計ソフトと完全連携
- インボイス対応
- 私はこれを使用
freee 請求書
- 月額 ¥1,000-¥3,000
- freee 会計ソフトと連携
- インボイス対応
Misoca
- 月額 ¥0-¥1,000
- シンプルなUI
- インボイス対応
弥生 請求書
- 月額 ¥2,000-¥5,000
- 弥生会計と連携
Excel テンプレート
- 無料
- インターネット上にテンプレート豊富
- 手動更新
請求書発行と会計ソフトの連動が最大の効率化ポイント。発行した請求書が自動で売上計上されます。
私の請求書発行フロー
副業¥6,790,000の運営での請求書フロー:
ステップ1: 月末締めの集計
各クライアントの当月の業務内容と金額を整理。
ステップ2: マネーフォワード請求書で発行
テンプレートから新規請求書を作成。月20分程度で5-10件分発行。
ステップ3: PDF出力・メール送付
各クライアントにメール添付で送付。
ステップ4: 会計ソフトに自動反映
マネーフォワードビジネスで売上として自動計上。
ステップ5: 入金確認
翌月末の入金タイミングで会計ソフトの自動取り込みで反映。
トータル月20-30分で完結します。
請求書発行のタイミング
月末締めの請求書発行
- 月末日に当月分を発行
- クライアントへ翌月初に送付
- 翌月末入金
スポット案件の請求書
- 案件完了直後に発行
- 業務範囲と納品物に応じて記載
前金請求
- 大型案件で前金が必要な場合
- 業務開始前に発行 + 入金確認
よくある間違い
- 請求書番号を付けない (管理が困難)
- 振込先の屋号を口座名と一致させない (振込みできない)
- 源泉徴収の計算を間違える
- 消費税の記載漏れ (インボイス対応不備)
- 発行が遅れて支払いも遅れる
よくある質問
Q. 副業初年度に請求書発行ツールを買うべき?
A. 副業初期は Excel テンプレートで十分。月3件以上発行するようになったら有料ツール検討。
Q. 請求書の発行はいつまでにすべき?
A. クライアントの締め日に合わせる。月末締めなら月末発行、月20日締めなら月20日発行。
Q. 請求書のフォーマットを毎回変えていい?
A. 統一が望ましい。クライアント側の経理処理 (テンプレート認識等) を考慮すると、テンプレート固定が親切。
Q. クライアントが請求書のフォーマットを指定してきた場合は?
A. 大手企業ではよくあり。クライアント側のテンプレートを使うか、自社テンプレートが代替可能か確認。
Q. 請求書はメールでいい? 郵送が必要?
A. ほとんどのクライアントはPDFをメール添付で OK。一部の大手企業・公的機関は紙の郵送を要求することも。
まとめ
副業の請求書は11項目を含めて、効率的に発行します。
- 必須11項目 + インボイス登録なら登録番号
- マネーフォワード請求書等のツールで月20分以内に完結
- 業務用銀行口座と一致した振込先記載
- 源泉徴収対象業務は計算式付き
副業の収益管理はClimbizのプロジェクト管理 (Standard以上) で行えます。